以前から直接お話を聞いてみたいと思っていた先生の講演会が、
札幌市内で行われると聞き、乳児部の主任、副主任と共に、お盆前に
参加してきました。
「子育て支援、だれが、いつ、どこで?」と題して行われた研修会。
スマホ等、電子ベビーシッターが台頭し、子どもを健やかに育て
にくい今の時代、親が見よう見真似で子育てしにくい今の時代の
子育て支援、是非とも参加したい内容でした。
東洋大学ライフデザイン学部教授として、保育者の専門性について
研究をされている高山静子先生。先生の著書「学びを支える保育環境づくり」は
かなり以前から愛読しており、先生のブログや他の著書も参考にしながら、
園の保育を日々模索していました。
今回は、高山先生以外にも興味深いお話をたくさん聞くことが
出来ました。
まずは絵本作家の きくちちき先生のお話。
「もじもじこぶくん」「でんしゃくるかな?」等、5歳になる
息子さんの興味、遊びを見守り楽しみながら、(時に苦しみながら)
絵本作りをされているエピソードをお聞きすることが出来ました。
会場で鹿の絵を「ライブペインティング」して
下さいました!躍動感あふれる鹿の絵、先生の
ゆったりとした語り口を通してかなり癒されました。
子ども達へのお土産に何冊か絵本も購入しましたので、
早速みんなで読んでみたいと思います。
続いては「3000万語の格差」の著者の掛札逸美先生の
お話。
掛札先生は、私が日ごろ憂慮している点をズバッと指摘され、
とても共感できるお話でした。
スマホなどに育児を頼りがちになる今の時代、家庭と園が
子ども達に「Tune in」=(注意を向ける)して語り掛ける大切さを改めて教えて
下さいました。
そして、高山先生には私が日ごろから悩んでいることも質問させて
いただき、お答えいただきました。
最後の講演は、まどか保育園理事長で保育創造セミナー代表の
樋口正春先生のお話でした。
お三方のお話に共通していたのは、
・まずは園の遊びの環境を整え、子どもの姿をよく見て、
質の高い丁寧な保育を行うこと。
・保護者の方々にも、園での生活・遊びを丁寧に伝え
子どもの姿、育ちを理解していただくこと。
・そうすることで、保護者の方の子どもへの理解が深まり
保護者の方との信頼関係が深まり、なによりの子育て支援となる・・・
講演後、高山先生にご挨拶に伺い、広島から「おっかけ」して
来たこと、今までずっとお会いしたかったこと等、お話することが
出来ました。
広島でもまたお話を聞く機会が持てるといいなと思っています。
研修終了後、主任、副主任とも「すごくいい話が聞けたね!」と
大興奮。夜遅くまで、こんなことしてみよう、あんなことしてみよう!
と保育について盛り上がりました。
広島の酷暑から逃れ、少し肌寒さを感じた札幌の夜。
学んできたことを職員で共有し、より良い保育を
行えるよう、お盆明けも頑張って行きたいと思います!
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